対馬旅行後記 2日目その②ー厳原(いづはら)4時間の街歩きの巻ー
まずは日本三大墓所で有名な宗家菩提寺である万松院(ばんしょういん)に向けて9時を過ぎてからのスタートです。歩きで〜す。
道中、宗家十万石の繁栄の象徴として残る金石城跡を通ります。櫓門を入ると庭園が見れました。
金石城壁をさらに山の方に進むとその麓に万松院が見えてきました。山門は創建当初のまま。300円で中に入れます。
想像していた通り…荘厳な雰囲気で溜息がでます。
天台宗のお寺さん。
出入口付近では対馬のお土産も売っていました。そこで名物の「かすまき」と藻塩を使った飴ちゃんを買って次の目的地に向かいます。
対馬藩お船江跡にやって来ました。厳原の中心地から30分近く歩いたかな〜何処かで自転車借りて来た方が賢明だったかも。
ここは1663年造成の対馬藩の船着場で、当時のまま原形に近い状態で残っている全国的に珍しい遺構だそうです。景色が良く気持ちの良いところで時間があれば暫く座ってボンヤリ遠くを眺めていたい気分になります。この環境、隣にカッパが座っていても驚きません。
カメ子が生まれた昭和時代には、この付近でカッパが目撃されたようです。その痕跡が無いのは少し残念ですが、対馬には昔からのカッパ伝説が多く残っているようで、そんな話を聞かせてくれる爺ちゃん婆ちゃんがいる民泊があるなら是非泊まってみたい。
カッパには会えないまま街の中心部に戻ります。
あれが厳原の街です。
対岸に見えるのは厳原港のシンボル、立亀岩です。
翌日、サイドからそっと近づき見上げてみました。
おぉ…なんだか神々しい。登るのはまた次の機会に。
イカゴーランド。このメリーゴーランドの様な名前のイカ乾燥機はなんと対馬で発明。天気の良い日にはイカがクルクル回転してるようですが、この日イカはクルクル回転していませんでした。
ふれあい処つしまに帰ってきたら、その中にある食堂「憩い」で少し早めのお昼ごはんです。
新鮮なお刺身に、穴子カツ、名物「せん団子」… 幸せーな瞬間。
食後は近くにある街の鎮守、厳原八幡宮神社へ。
右の階段を上がると八幡宮神社、正面の階段を上がると宇努刀神社です。他にも小西夫人マリアを祭る今宮若宮神社、安徳天皇を祭る天神神社がありました。
対馬にも安徳天皇の落ち延び伝説があり参考陵墓があるんですね。全国にある安徳天皇の落ち延び伝説、敵の目を欺くためのダミー作戦が方々に張り巡らされた結果なのかなんなのか。一筋の血を死守しょうとするそんな話には涙が出てきます。
八幡宮神社の向かいから中村地区に入りました。大通りを一筋中に入っただけでも昔を思わせるその風情に驚きます。
釜山に住んでいたこともあるという小説家の半井桃水の館は、多くの韓国人旅行客で賑わっていました。
須佐男命を祭る八幡宮神社と向かい合うようにして、その息子大歳を祭る大歳神社があり、その後ろには武家屋敷が並ぶ。そこでは昔からある普通の景色でも自分には響いてくる。こうゆー風景に出会えたりするから旅はやめられない。
宮谷地区に入ります。
「この付近は録高数百石取りの武家屋敷で古い石垣の風情は当時の面影をとどめているが近年次第に破壊されつつあることは残念である」と書いてある。ホンマ残念やで。
対馬は昔から大きく国に貢献してきたイメージがあるのですが、その割にはあまり大切にされているイメージがないような… ... …
江戸時代を偲ばせるこの眺め。美観地区にでもなって保存化が進むとよいのですが。
まだまだ街歩きを続けたいところではありますが、あそうベイパークに向かうバスの出発時間が近づいてまいりました!ひとまず準備の為に一旦お宿に戻ります〜〜