連れなし酒なし車なし ~ニッポン津々浦々おんな1人旅~~

神話と歴史と旅が好きなカメ子の旅日記

【摂津国】阪急西宮北口駅→廣田神社→西宮神社→阪神西宮駅は、およそ2時間半のお散歩となりました。【西宮神社編(えべっさん)】

廣田神社を後にして次に目指すのは、廣田神社の元摂社であり今では、えびす様をおまつりする全国の総本社、西宮神社です。カメ足だと30分以上はかかりそうです。

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廣田神社一の鳥居まで戻ってきました。先ずは向こうの方に見えるビルを目指して歩きたいと思います。

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真っ直ぐ。さらに真っ直ぐ歩いていくと目標にしていたビル(マンション)が見えてきました。JRの高架下を抜けると西宮市役所があり、その先はもう阪神電車です。

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さらに阪神電車の高架下を抜けて南口のロータリーに行くと地図がありました。ここまでくると近そうです。駅の西側を南北に伸びる、えべっさん筋を南に進むといいみたい。

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えべっさん筋を歩いています。えべっさん筋に沿って灯籠が並んでいるのでわかりやすいです。このまま真っ直ぐ歩いていればいいみたい。右側はもう敷地内のようです。

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西宮神社の表大門に到着しました!

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えびす様は神戸和田岬の沖で出現され、鳴尾の漁師がおまつりしていましたが西の方に宮地があるとの神託でこの地へおこしになられたと書いてあります。平安時代後期には文献に見ることができるとあります。

御由緒は西宮神社のサイトに詳しく載っています。

ちょっとはしょらせてもらうと "鳴尾の漁師が、ある時沖で漁をしていると網に手ごたえを感じたので喜んで引き上げてみると人形のような、又御神像の様なものだったが魚ではないので海に戻したのに、今度は神戸の和田岬の辺りで再び大変な手応えを感じたので勇んで網を引き上げるとそれは先程海にもどしたはずの、あの御神像の様に見えたものでありました。漁師は御神像を丁寧に布にくるみ家に持ち帰り、その像の為に床をしつらえ、朝な夕なにお供え物をしお祀りしていると、今度は夢の中で「吾は蛭児の神である。日頃丁寧に祀ってもらって有り難いが、ここより西の方に良き宮地がある。そこに遷し宮居を建て改めて祀ってもらいたい。」との御神託があり、この西宮に祀られた" とあります。

なんちゅーえぇ漁師さんや(*´꒳`*)

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広々とした境内です。御本殿を囲むようにある、えびすの森は兵庫県指定の天然記念物だそうです。
境内に入ると広がる松林の風景が、昔はこの辺り一帯が海岸近くであったことが連想されます。

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廣田神社で見かけた「古代遺跡と現代の西宮」という地図です。これをみると西宮神社は海に挟まれています。

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福男選び。ええこれは毎年TVで拝見しているのでカメ子でも存じております。

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主祭神の、えびす神こと蛭児の神とは、伊邪那岐伊邪那美の御子で不具の子であったので葦船に入れて茅渟の海へ流された子のことでヒルコとも呼ばれています。ヒルコはオノゴロ島から流されましたが、向かいの淡路島には自凝島神社(おのころじまじんじゃ)があり、此方も行ってみたい神社のひとつです。
またアワへの道、淡路国のさらに向こうには阿波国がありここには、えびす神の生まれ故郷ともいわれている生夷神社があります。ここも行ってみたいなぁ〜。ただ此方の、えびす神は事代主のことなのでヒルコとはまた違う話になりますが。事代主を探ると、とてつもなく奥深い世界へと入りそうなので、またいずれ。

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伊勢神宮遥拝所。伊勢神宮のある東の方に向いています。神嘗祭の日にはここから遥拝するようです。

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他人とは思えない様な名の「おかめ茶屋」発見。時間的に閉店後で残念です。十日えびすの時は、ここも凄い賑わいなんでしょうね。

以上で今回の西宮歩き旅は終わりですが、同じ摂津国でありながら知らなかったことの多いこと。いやはやお恥ずかしいばかりで。同時にこの廣田の地をもっと知りたいとも思う様になりました。また時間を見つけて六甲山系の神社仏閣、磐座巡りなどもしていきたいものです。